マイホームを建築中の方や新築への引っ越しの予定がある場合、テレビのアンテナ工事をどこに頼むか、いくらかかるのか、アンテナ工事を自分でやってみたらどうかなど気になることが出てきますね。
新築物件は、電気回路系は必要最低限の設備のみで引き渡されることがほとんどなので、テレビのアンテナを設置する際は別に工事を依頼しなければなりません。
これまで賃貸住宅に住んでいて、念願のマイホームに引っ越しする際は、事前に業者や料金など調べて準備しておくと良いでしょう。
この記事では、テレビのアンテナ工事をどこに頼むかについてまとめています。業者の選び方や費用の相場も併せて調べているのでぜひ参考にしてください。
アンテナ工事はどこに頼む？
はじめに、アンテナ工事に対応している業者について紹介します。メリットやデメリットも含めて紹介するので目を通してみてください。
家電量販店や近所の電気屋さん
家電量販店の中でも比較的規模が大きく、エアコン工事など各種工事に対応しているところではアンテナ工事も取り扱っています。
家電量販店に依頼する際は、申込み窓口が1ヵ所で済むこと、その店舗やグループで貯まるポイントを支払いに使えたり、キャンペーンを利用したりして費用の負担を抑えることができるほか、全国展開しているなら依頼しやすいことがメリットです。
その一方で、アンテナ工事専門ではない兼業工事業者が多いので、専門性や幅広いアンテナ設置に対応していない可能性があるでしょう。
また、アンテナ工事専門業者に比べて料金が割高になる傾向があります。加えて、近所に個人経営の電気屋さんがあるなら電気屋さんに依頼することも可能です。
日々の生活に必要な家電メンテナンスなどと一緒に依頼できることがメリットですが、専門性や工事のバリエーションが少ない可能性があります。
依頼するタイミングがエアコン取付・交換のピークと重なる場合、取り付けまで時間がかかることもあるでしょう。
ホームセンター
ホームセンターでもアンテナ工事を依頼することができます。ただ、ホームセンターで購入したアンテナに限定している場合があるのでその点には注意が必要です。
店内でアンテナの現物や性能を確認して依頼できることがメリットですが、費用が割高になること、アンテナ工事への専門性はあまり期待できないことがデメリットです。
アンテナの種類によっては取り寄せになることもあるので、依頼する前に確認することをおすすめします。
ハウスメーカーやリフォーム会社
ハウスメーカーの中には新築時にアンテナ工事もしてくれる会社があります。アンテナ工事費用を住宅ローンに含められることや、アンテナ工事自体をハウスメーカーに丸投げできることがメリットです。
その一方でアンテナ工事を下請けなど別の業者に依頼する可能性があることや、高スペックの機器を扱う傾向があるので、全体に費用が割高になる点はデメリットといえるでしょう。
また、リフォーム会社でもアンテナ工事を依頼できるケースがあります。リフォーム会社にアンテナ工事を丸投げできる点はメリットですが、専門分野ではないため別の業者に依頼する可能性があるでしょう。
場合によっては中間マージンが発生して費用が割高になることや、専門外だと断られる可能性があるのでその点は注意が必要です。
マッチングサイト
各種業者とユーザーをつなぐマッチングサイトは、さまざまな業者が登録しておりエリアや業界別に各種業者を探すことができます。
アンテナ工事業者も検索することができ、アンテナ工事専門業者から個人でアンテナ工事をしている業者など広く比較検討できます。
もし、良さそうな業者が見つかればマッチングサイト経由での依頼が可能、ユーザーからの口コミや評判、目安となる料金も同時にチェックできるのでじっくり比較検討して業者を選びたい方にはおすすめです。
ですがその一方で、工事品質や専門性は不安定な傾向があり、口コミや評判を頼りに業者を選ばなければならない点はデメリットといえるでしょう。
アンテナ工事の専門業者
アンテナ工事の専門業者は、業界としては多くはないものの専門分野だけに知識や経験が豊富で、技術力や工法などの面では安心です。
アフターサービスにも対応していることがほとんどで、信頼できる業者に依頼したいならアンテナ工事専門業者が良いでしょう。
ただ、アンテナ工事以外の工事は依頼できないケースがあるのでこの点には注意が必要です。加えて会社規模が小規模で実績が少ない場合は、避ける方が無難でしょう。
アンテナ工事を頼む業者の選び方
アンテナ工事を頼む際は、信頼できる業者に依頼したいものです。ここではアンテナ工事を頼む業者の選び方を紹介していきます。
アンテナ工事の実績や評判はどうか
アンテナ工事を依頼する際は、どこに依頼するとしても業者のアンテナ工事の実績や評判を調べてみてください。実績が豊富にあり、評判が良い業者なら安心です。
アンテナ工事に限らず業者の多くは自社のホームページで実績や評判を公開しています。また、インターネット上からでも検索できるので、気になる業者が見つかったら確認するようにしましょう。
アンテナ工事に関する資格の有無
アンテナ工事をするには必須の国家資格などはありませんが、近年ではアンテナ工事士というアンテナ工事に特化した資格が登場しています。
アンテナ工事士はアンテナ工事に関する専門知識と技術を認めるものです。2023年現在は国家資格ではないものの業者のアンテナ工事のクオリティを見る目安になるでしょう。
また、一般社団法人アンテナ技術信用保証協会の認定資格なので、協会に入会している業者を公式サイト内で検索することができます。
そのほか、アンテナ工事には工事内容に応じてさまざまな資格が必要になるケースがあります。
CATV技術者・電気工事士・工事担当者・電気通信工事施工管理技師・技師補など、工事に必要な資格があるかも併せて確認するようにしましょう。
見積もりや現地調査をしてもらえるか
アンテナ工事の際は現場調査と見積もりに対応する業者を選んでください。アンテナ工事は高所作業になることがほとんどなこと、アンテナ本体のほかに付随するものが必要となることから、現場調査と見積もりは欠かせないものです。
屋根の形状や取り付けるアンテナの種類によっても異なるでしょう。業者の方から現場調査の日程調整や見積もりを提示してくれるようだと安心できますね。
工事場所に近いか（または拠点の有無）
業者の会社所在地が工事場所に近いかどうかも確認したいところです。あまりに遠方の業者に依頼した場合、出張費や運搬費用などが発生する可能性があるからです。
できるだけ同じ県内・市内などのように業者の拠点が遠すぎない業者を選ぶと良いでしょう。
アンテナ工事の費用相場はいくら？
アンテナ設置工事の費用相場は、11,000円～30,000円で、ブースター工事費用、分配工事費用、取り外し工事費用など既存アンテナの有無や状況により別途追加工事が発生することがあります。
アンテナの種類別の費用相場は次の通りで、地デジアンテナとBS/CSアンテナの両方を取り付ける場合は両方の料金がかかります。
地デジアンテナ工事の費用相場
地デジアンテナ設置工事の費用相場は15,000円～30,000円です。
UHFアンテナの費用相場
UHFアンテナ設置工事の費用相場は17,000円～26,000円です。
デザインアンテナの費用相場
デザインアンテナ設置工事の費用相場は20,000円～30,000円です。
BS/CSアンテナ工事の費用相場
BS/CSアンテナ設置工事の費用相場は11,000円～27,000円です。
4K8K対応アンテナ工事の費用相場
4K8K対応アンテナ設置工事の費用相場は20,000円～24,000円です。
アンテナ工事の費用を安く抑えるコツ
アンテナ工事の費用はアンテナの種類や取り付け場所により数万円程度かかることがわかりました。
ですが、できれば工事費用は安く抑えたいものです。ここでは、アンテナ工事の費用を安く抑えるコツを紹介するので、実際に工事を依頼する際はできる範囲だけでも取り入れてみてください。
安い業者に依頼する
複数のアンテナ工事業者から見積もりを取り、費用が安い業者に依頼することでトータル費用を抑えることができます。
ただ、安ければ良いというものではないので、慎重に業者選びをした上で安い業者に依頼することをおすすめします。
自分で設置する
自分がアンテナ工事経験者、電気工事士などの資格を持っている場合は自分で設置することで工事費用を抑えることができます。
例えば、デザインアンテナなら壁面に取り付けることもできるので、できる範囲で取り組むのも良いでしょう。
ただ、アンテナのほとんどは高所に取り付けるケースが多く、取り付けるアンテナの種類によっては別途資格が必要になることがあります。
その場合は、無理せず対応可能な業者に依頼してくださいね。
アンテナ工事業者おすすめ3選！
アンテナ工事を依頼する際におすすめの業者を紹介します。
みずほアンテナ
みずほアンテナは激安地デジ対応アンテナなら15,000円から、アンテナ保証10年と安さと安心を提供する業者です。
対応エリアは関東を中心に、関西・東海・中国・九州・東北の一部のエリアで、順次拡大が期待されています。
地デジ・BS/CS・4K/8Kなどどのアンテナを設置すればいいか相談することもできるので、アンテナ選びに迷うときも頼れるでしょう。
新規設置のほか修理・交換にも対応可能です。
公式サイト：みずほアンテナ
みんなのアンテナ工事屋さん
みんなのアンテナ工事屋さんは、各種アンテナ工事に対応するアンテナ工事専門店です。アンテナの新規設置は16,500円から、この料金にはアンテナ本体・配線工事・電波受信レベル確認・チャンネル設定などが含まれています。
7時から22時まで年中無休で対応していることや、見積もりが無料など良心的な対応が人気を集めています。
また、最長8年保証、工事の際にはわかりやすい説明をしてくれるところにも注目を集める専門業者です。
公式サイト：みんなのアンテナ工事屋さん
アンテナパンダ
アンテナパンダは、最短3時間のスピード対応をするアンテナ修理サービスです。受付から修理・設置まで専属スタッフで稼働し無駄な時間や手間がかからないことが魅力です。
アンテナ新設工事は最安16,000円から、自然災害による故障には火災保険を適用した工事をしてくれるなど安さと速さだけではない配慮ある工事が高い評価を集めています。
対応エリアに専属スタッフを配置しているので即日修理完了率98.9％。実績も十分な業者です。
公式サイト：アンテナパンダ
アンテナ工事はいつ依頼すべき？設置までの流れ
アンテナ工事を依頼する場合、どのタイミングで依頼すれば良いのでしょうか。設置後すぐにテレビを観るためにも設置までの流れと併せて見ていきましょう。
設置工事の依頼は引越し前のタイミングがベスト
アンテナ工事を依頼する際は、新築なら引っ越し前のタイミングがベストです。ただ、年末や3月、台風の季節はどのアンテナ工事業者も混み合うので、これらの時期に依頼したい場合は早めの依頼を検討しましょう。
業者に問い合わせ→現地調査や見積もり
アンテナ設置までの主な流れは、アンテナ工事を依頼するために電話やインターネット・LINEなどから業者に問い合わせをします。
その後、現場調査や見積もりの提示があり、内容をよく確認するとともにわからないところは説明してもらうようにしてください。
契約、工事日程を決める
内容に問題がなく費用とともに納得できる場合は、契約して工事日程を決めます。業者によっては即日工事に対応していることもあるので、希望や都合に合わせて選ぶと良いでしょう。
工事→完了、支払い
工事日になったらアンテナ設置工事が始まります。工事完了後はテレビが映るか確認し、問題がなければ支払いをします。
支払い方法は業者により異なるものの、クレジットカードやQRコード決済などを利用できるなら、ポイントが付くので利用することをおすすめします。
アンテナ工事によくある質問
アンテナ工事を依頼する際によくある質問をまとめました。これからアンテナ工事の予定がある方はぜひ参考にしてくださいね。
アンテナ設置にかかる時間はどれぐらい？
アンテナ設置にかかる時間は概ね30分～3時間を目安に考えておきましょう。アンテナの種類や設置場所、電波状況などにより工事時間は変動するので、事前に確認しておくことをおすすめします。
地デジ、ケーブルテレビ、光テレビなどどれを選べばいいの？
地デジ・ケーブルテレビ、光テレビなどのうち、どんな番組を視聴するかにより選択するようになります。
アンテナが倒れた、壊れたらどこに連絡する？
アンテナが台風や強風などの自然災害で倒れたときは、加入している火災保険の保険会社に連絡してください。修理・交換・設置費用を保険で賄うことができます。
また、アンテナの故障の場合はアンテナとテレビの状態を確認後、アンテナ工事業者に相談することをおすすめします。
台風に強いアンテナはどれ？
台風など風の影響を受けにくいアンテナは平面に取り付けるアンテナです。デザインアンテナや小型アンテナなどいくつか種類があり、壁面に取り付けるタイプです。
台風対策にアンテナの交換を検討している方は、専門業者に相談してみると良いでしょう。
まとめ
今回はアンテナ工事をどこに依頼するかをテーマに紹介しました。アンテナとひと口にいっても視聴する放送や番組によりアンテナの種類は変わるので、それらに適したアンテナを設置することが大切です。
アンテナ工事の費用は数万円程度が相場となっているものの、できるだけ安く済ませたいなら適切な業者を選び、見積もりの提示を受けて安い業者を選びましょう。
また、アンテナが台風などで倒れた経験がある方は、台風対策に適した平面アンテナへの交換がおすすめです。
アンテナ工事は年末や年度末、そのほか台風の季節になると混み合うので、その点に注意しながら自分に合うアンテナと工事業者を選びましょう。